2023年5月13日に日高市立武蔵台公民館で修理した主なおもちゃです。

武蔵台公民館の外観(今日は6台修理しました)

ナックルファイター:左右の腕でサンドバックを叩くおもちゃです。分解(写真1)すると、両腕と右足のピニオンギアが摩耗していたため、交換して修理完了です。激しいパンチを繰り出していますヨ。

(写真1:腕部分を分解中)

英語の歌のボード:主訴は音が出ないです。電池接点(写真2)が腐食していましたので、清掃を行い正常な動作確認ができました。

(写真2:隙間から接点見えます)

アンパンマンはたあげゲーム:ボタン操作をしても音が出ないみたいです。分解(写真3)すると、相当旧い構造でした。最近の音源はICに組み込まれているものが殆どですが、このおもちゃは、なんとレコードが回転・再生して写真の丸い部品で増幅して音が出るようです。修理内容としては、①再生用の針が劣化していたので、磨き直し。②モーターの動力をレコードに伝えるベルトが、外れていたものを装着し直し。③モーター軸固定用の部品を工夫しました。

(写真3:2人掛かりで補修中。大変です)

ドラえもん時計:修理依頼としては「外れている秒針を取り付けて」というものです。分解(写真4)して、秒針を取り付け直ししました。しかしながら時計としては機能しない状況です。

(写真4:開きドラえもんの出来上がり)

メリー:時々動かなくなる症状のようです。分解(写真5)して色々確認してみたところ、モーターの不良が原因でしたので、新しいモーターに交換しました。

(写真5:なんだかバラバラ?。左上がモーターです)

トーマス:こちらも動かない症状です。磁石の作用で動く・止まるを制御できるおもちゃです。中を見る(写真6)と磁石でオンオフを確認するセンサー部が不良でした。センサーの調整で動作確認できました。

(写真6:摘まんでいる青部品がセンサー部)

泳ぐカメ:甲羅に乗った子亀を引っ張ると、親亀の前足が回転して泳ぐ仕組みです。分解(写真7)してみると、水の侵入による腐食が相当酷く復活が難しいのでは?という状況でした。しかしながらドクター仲間のアイディアや協力などにより、1日入院とはなりましたが完全復活しました。内部は非常にシンプルで動力機構がゼンマイのみです。ゼンマイは何とか使えそうでしたが、他の部品は本当に酷い腐食・フショクの塊です。前後のシャフトも朽ちていましたので、その再建が言葉では言い表せないくらいの作業となりました。復活して一安心です。振り返れば遣り甲斐のある「再建手術」でした。

(写真7:分解の図。こんなにシンプルです)